Finca Suarez フィンカ・スアレス
パラへ・アルタミラの土地とともに歩む、五世代にわたる家族の物語
フィンカ・スアレスは、アルゼンチン・メンドーサ州ウコ・ヴァレーに位置するパラへ・ア ルタミラGI(Geographical Indication/地理的表示)を拠点とする家族経営のワイナリ ーです。
パラへ・アルタミラは、アンデス山脈の麓、トゥヌヤン川の扇状地に広がる銘醸地。標 高約1,100m の冷涼な気候、石灰質を含む石の多い土壌、昼夜の大きな寒暖差が、 フレッシュで緊張感のあるワインを生み出します。単なる地名ではなく、土壌や気候と いったテロワールの個性によって価値を認められた、アルゼンチンを代表するGI の ひとつです。
その地に、スアレス家は1921 年から根を下ろしてきました。彼らにとってこの土地 は、ブドウを育てる場所であると同時に、家族の歴史と記憶が積み重なる場所でもあ ります。すべてのワインは、パラへ・アルタミラの自社畑のブドウから造られています。
オーナー・醸造家
Juanfa Suarez
Wine-Grower
畑を中心にしたワイン造り
フィンカ・スアレスにとって、畑はすべての中心です。剪定から収穫まで、日々の作業 は細部に目を配りながら行われます。彼らはワインを「場所が生み出すもの」であると 同時に、造り手の解釈によって語られる物語だと考えています。
そのため、ブドウ栽培、醸造、そしてワインを届けるところまで、自ら深く関わります。 栽培家であり、造り手であり、独立した生産者であること。その一貫した姿勢が、ボト ルに込められたメッセージの誠実さにつながっています。
受け継がれるセミヨンと、テロワールへの探求
フィンカ・スアレスの歴史には、レオポルド・スアレス(Leopoldo Suarez)の存在があり ます。彼はブドウ栽培と醸造の研究に深く関わり、セミヨン(Semillón)の可能性にも早 くから注目していました。その思想は、現在のフィンカ・スアレスのワイン造りにも受け 継がれています。
2011 年に4 代目のフアンファ・スアレス(Juanfa Suarez)が家業に加わると、テロワー ルをより深く表現するワイン造りと、持続可能な農業への取り組みがさらに進みまし た。2013 年には、代々語り継がれてきたセミヨンへの想いを受け継ぎ、再びセミヨン の畑を植樹。さらに詳細な土壌調査を通じて、石灰質土壌の個性をワインに反映させ る取り組みを続けています。
環境と地域への責任
フィンカ・スアレスにとって、良いワインを造ることは、環境を守り、そこで働く人々を大 切にすることと切り離せません。限りある水資源を慎重に使い、土壌と生物多様性を 尊重する再生型農業に取り組んでいます。
また、パラへ・アルタミラの独立生産者団体PIPAの創設メンバーとして、GI としての パラへ・アルタミラの価値を伝える活動や、産地理解を深めるためのテロワール研究 にも関わっています。地域の保育施設やスポーツセンター、飲料水を支える井戸への 協力など、ワイン造りを超えた地域貢献も続けています。
フィンカ・スアレスの魅力は、派手さではなく、土地への深い愛着と、五世代にわたる 家族の歴史に根ざした誠実な表現にあります。グラスに注がれるのは、パラへ・アル タミラという場所そのもの。静かに、しかし確かな力で、アルゼンチンワインの新しい 魅力を伝えてくれるワイナリーです。
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