ワインの名前はナオキ「直樹」。
オーナーのお孫さんの一人が日本人の血を引いている。
インポーター(北山商事)の薫さん(代表)は、アルゼンチンの旅先で思いがけずカサレナと出会い、ナオキ「直樹」という名のワインの存在を知ることになる。ついには前職(省庁)を辞めてまで日本への輸入事業を始めてしまったワインなのです!!!
今回は、そんな人生を大きく変えた特別なワインをご紹介しましょう。
◇ シングルヴィンヤード ナオキ マルベック マルベック100%
深い黒みを帯びた血の様なルビーレッド。
凝縮したプルーンのコンフィチュールの様な果実味。それでいてミネラルや鉄っぽい鉱物感、スパイスやロースト香、ダークチョコレート、カカオ、コーヒーを感じます。
アタックはどっしりと落ち着いていて、みっちりとした凝縮感のある果実味を追いかける様に酸味が下支えし、スパイスとロースト、カカオ、コーヒーが味わいに深みと厚みを与え、長い余韻に繋がります。
ナオキはお孫さんの中で、最も社交的で活気に満ちた性格だそうで、このような味わいを生むナオキの畑は、標高950m、畑面積18ha。岩が多く、石灰質の塊があり、水分も不足しているので、ブドウ畑には不向きとされるエリアですが、東西方向の急な斜面がミクロテロワールを生じさせ、特別な土壌の奇跡のマルベックが出来るのです。
アルゼンチンの伝統料理「アサード」や旨みの凝縮したハードタイプやウオッシュタイプのチーズと共にゆっくりと楽しみたいと思います。