私のオーウェン カベルネ・ソーヴィニョンに対するイメージは、「静かな重厚感」「知性」です。
オーウェンは4人の孫の中で最年長。
今回は、1930年に植えられた樹齢90年ほどの古木「生存者」と言われる畑名に相応しく、古木と土壌の多様性による複雑味のあるカベルネ・ソーヴィニョン100%の赤ワインをご紹介しましょう。
◇ シングル ヴィンヤード オーウェン カベルネ・ソーヴィニョン カベルネ・ソーヴィニョン 100%
カベルネ・ソーヴィニョンは、小粒で皮が厚いため、豊かな果実味としっかりしたタンニンが魅力。
世界中で造られています。
フランス・ボルドー地方の左岸では、主要品種として用いられていて、果実味にタンニンがしっかり感じられますが、カリフォルニアになると俄然、凝縮した果実味が増して、チョコレートやロースト香がするインパクトある飲み応えです。
オーウェンのカベルネ・ソーヴィニョンは、その中間的特徴と言えましょう。
外観は濃い赤紫、縁は透明になってきていて、レッグからアルコール感を感じます。黒系の果実のカシスやブルーベリー、ダークチェリーの凝縮感。ハーブの針葉樹。ビターなチョコレートやロースト香、黒胡椒のスパイス。品のある酸味が果実味を引き締め、フィニッシュに細かいながら存在感のあるタンニンとバニラやロースト香が余韻を彩ります。
大振りで縦長なボルドーグラスで、18℃位でいただきましょう。
ローストビーフホースラディッシュ添えや牛フィレ肉のステーキペッパーソースは王道ですね。
ボルドーメドックでは、カベルネ・ソーヴィニョンにラムを合わせます。ラム肉のイチボや上ロースなどと合いそうです。クミンを入れた七味を添えます。あるいはラム肉のローストローズマリー風味はいかかがでしょう。
クリスマスや年末年始とご馳走を頂く機会に、知的にピッタリと寄り添ってくれるでしょう。