2022年もコロナと共に迎えたわけですが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
北山商事では昨年末、メンドーサのカサレナワイナリーより、新商品の3アイテムを含む22アイテムのワインの輸入を完了いたしました。
私たちは、日本におけるアルゼンチンワインの認知度向上を目指し、取り扱う全てのワインについて、クオリティ、クリエイティビティ、オリジナリティ、サステナビリティなどの観点を重視しながら、自信を持って提供できるワインだけを仕入れるよう努めています。ですので、取り扱うどのワインもオススメしたい商品ということで間違いはないのですが、春夏秋冬、四季が明確な日本では、それぞれの季節に最もおいしくなる“旬”の食材を大切にしてきた日本人だからこそ感じることのできるワインの楽しみ方があると考えます。
そこで今月から、世界のワインやチーズなどの食文化を愛してやまないプロフェッショナル、Noriko Uedaさんに、時節に合ったお料理とワインをセレクトしてご紹介いただけることになりました!!
誰もが納得なマリアージュから、エ〜〜ッ!!と思わず突っ込みたくなるような驚きのペアリングまで登場するかもしれません。ぜひ、お楽しみに!!
第一弾は、カサレナワイナリー待望のNewリリースワイン、シングル・ヴィンヤード・シラー 2018です。
2月に入り節分・立春を迎える頃、梅の蕾も膨らんで、寒さの中にも、春の微かな兆しも感じられますので、冬の風物詩を食べようと思い立ちます。
ジビエといえば、シラーが浮かびます。そこで2月に新発売されたCASARENA JAMILLA SHRAH 2018をチョイス。
濃い赤紫の色調で、ブルーベリーなど黒い小さな果実香、黒コショウやシナモン、黒オリーヴ、杉や木の皮などの香りを持ち、果実味とスパイス香を控え目な美しい酸味が下支えし、タンニンはしなやかだが持続感があるとてもエレガントなシラーです。
ワインの要素を取り入れて鹿肉のロースト黒胡椒風味ブルーベリーソース添えにします。
「Rのつく月に食べよ」と言われている真牡蠣はどうでしょう。え、牡蠣に赤ワインですかとの声が聞こえてきそうですが、牡蠣フライにして普段はレモンを絞りタルタルソース派の方も、是非とんかつソースで召し上がって。隠れた絶品マリアージュです。牡蠣の土手鍋も赤味噌を多めにしてマリアージュを楽しめます。 やっぱり生牡蠣でしょうと言う方には、タバスコをかけると不思議とシラーと寄り添います。
そしてグラスマジック。
鹿にはボルドー型グラス、牡蠣にはブルゴーニュ型グラスで召し上がって見て下さい。酸とタンニンの感じ方が変わるのでより相乗を実感できますよ。
食後には、3月15日までの季節限定チーズ、モンドールAOPを名残り惜しんで味わって下さいね。室温でとろとろにして、ブラックペッパーをかけて召し上がれ。