コロナ禍真っ只中の2020年9月、日本でアルゼンチンのプレミアムワイン「カサレナ」の販売を開始してから、北山商事を応援しようとショールームへ足を運んでいただいたお客様、カサレナのワインを食卓に、至福のひと時に取り入れていただいたお客様、アルゼンチンワインのことをこれから知ってみたいというお客様、全てのお客様との出会いに感謝し、また次の1年も頑張れるように、やってみよう!!と初めてチャレンジしたクラウドファンディングでした。
ワインのインポーターながら、ワインがビールや焼酎、日本酒などの他のお酒と違って、「ワインのことは全然分からなくて」と消費者を敬遠させてしまうようなお酒であることにとても違和感があるとともに、残念に感じており、もっとワインを自由に、旅するように、音楽を聴くような感覚で誰もが自分の感性で楽しめたらいいのになぁとの想いを持っています。
そこで、ワインを難しく考えるのではなく、他のお酒同様に試しに飲んでみようかなというライトな感覚で手に取ってもらえるような仕掛けをクラウドファンディングで何かできないだろうかと考えを巡らせ、たどり着いたのが「テイスティングノート」製作でした。
私は社会人になってからの習慣で、仕事で人と会って会話するとき、何かの講演会に行って講師のお話を聴くとき、美術館に行って美術鑑賞をするとき、あらゆるシーンでノートを持参して、手書きでメモを取るようにしています。そうした手書きメモで一杯になったノートが最後のページまで来ると、我ながら良く書いたもんだ!この人の話は面白かったなぁ、この会議はキツかったぁ、などなど感慨深くなると同時に、どんなに高尚なビジネス本にも負けない、リアルなビジネスの記録が財産になっています。
ワインも人との出会いと一緒ではないかと思うのです。
ワインにも色んなタイプがあります。最初から美味しいと感じてストレス無く飲めてしまうワイン、ちょっと鼻につくワイン、ラベルに惹かれて買ってみたけれど予想以上に美味しかったワイン、不思議な味わいのワイン、贈り物でいただいたワイン、などなど。
こうしたワインとの出会いをノートに記しておくこと、これこそが自分だけのワインのデータベースになるわけで、ノートが最後のページに到達する頃には、きっと、自分好みのタイプのワイン、ちょっと苦手なワインなど、自分とワインの相性に関する傾向が見えてくるのではないでしょうか。
今回のクラウドファンディングでも多くの方々からご支援やご声援、ご協力をいただきました。
昨年9月のオープンからずっと北山商事を支えてくれている前職の諸先輩方、元同僚の方々、友人たち、今回のチャレンジに応援メッセージを寄せてくれた皆さん、改めて感謝申し上げます。
また、今回のプロジェクト立ち上げに際し、貴重なご意見やご知見、ご協力を寄せていただいたパデコの皆さんに感謝申し上げます。
最後に、テイスティングノート製作にあたり、ご支援をいただいたカキモリの皆さん、ノートデザイン製作に深く関わり、最後まで支えていただいた菜穂子さんに心から感謝いたします。
皆様からいただいたご声援は、今後の私たちの活動にとって、大変大きな励みになりました。
私たちはこれから益々自信を持って、カサレナのワイン、アルゼンチンのワインをより多くの方々に知っていただけるよう努力して参ります。
次の100年につながるアルゼンチンワインの物語を皆さんと共に。
引き続き、どうぞ宜しくお願いいたします。