日本でカサレナワイナリーが注目されるべき10の理由

アルゼンチンにおけるワイン造りは、500年余前のスペインの入植から続く歴史があり、現在も尚、世界的なワインの生産地として長らく君臨し続けています。

しかしながら、アルゼンチンのワインが世界市場に登場し始めたのは1990年代に入ってからとごく最近のことなのです。それは、アルゼンチンが政治・経済的にグローバル化の波に乗り遅れ、質より量を重視するテーブルワインの生産を国家プロジェクトとして推進してきたことが、ワイン市場のグローバル化から完全に取り残されるという悲劇を産み出したからです。

近年、アルゼンチンワインは品質が大幅に向上し、世界的にも評価されるワインが出始めています。ワイン造りはブドウ造り、すなわち農業ですから、産地によって味わいが異なることは当然なことです。私たちは、世の中にまだ知られていないアルゼンチンワインの生産者を探求し、そうした生産者の熱い想いと革新的な努力で育まれたプレミアムワインだけを提供することで、ワインが持つ個性や様々な物語、無限の可能性を皆さんと一緒に引き出していけるようなワイン探しのスタイルを提案します。

1 マルベック品種のワインを畑違い、仕立て違い、ヴィンテージ違いで最大10種の飲み比べるができる

カサレナには4つの自社畑がありますが、マルベックを栽培する畑が3つ(ローレン畑、ナオキ畑、ジャミラ畑)、このうち、ナオキ畑はマルベックに特化したマルベックのための畑です。

現在、北山商事では、畑の個性をダイレクトに表現することにこだわったシングルヴィンヤードシリーズを3種、仕立て違いのシリーズ(505シリーズ、DNAシリーズ)を2種、計5種のマルベックを取り扱っています。これら単一品種のほかに、マルベックを使用したブレンドワイン(イコノ、シネジー)、ロゼワインを含めると計10種あります。

さらに今冬には、上記ワインのヴインテージ違い、エントリーレベルのマルベック1種、ブレンドワイン1種が新たにラインナップに加わる予定です。

とにかく、たくさんのマルベック由来のワインをお楽しみいただけます!!

2 バリエーションが多彩なカサレナワインはアルゼンチンワインの魅力を知る上で最上のワイナリーである

マルベック以外にも、取り扱うワインがバラエティに富んでいることも魅力です。

ほぼアルゼンチンでしか栽培されていない土着品種のトロンテス、カベルネ・ソーヴィニヨンやシャルドネなどの国際品種、世界的にはもっぱらブレンド用の補助品種として少量用いられる品種のカベルネ・フランやプティ・ヴェルドの単一品種、マルベック100%のロゼワイン、シャルドネとピノノワールのスパークリングワインなどなど、赤・白・ブレンド・ロゼ・スパークリングを網羅しています。

3 ブドウのポテンシャルを最大限に活かし、アルゼンチンで最も偉大なシングルヴィンヤード(単一畑)プロジェクトになるという夢に向かっている

どこで、どのようにブドウが育つかによってワインの味わいは変わってきます。カサレナでは、アルゼンチンで最も偉大なシングルヴィンヤード(単一畑)プロジェクトになるという目標に向かい、畑それぞれのアイデンティティをワインの個性としてダイレクトに表現しようとする挑戦が続けられています。

4 フレッシュな果実味と柔らかな甘味、エレガントで凝縮感のあるカサレナのマルベックは、和食にも合わせやすい

フレッシュな果実味と柔らかな甘味、エレガントで凝縮感のあるカサレナのマルベックは、アルゼンチンではもっぱら牛赤身肉の炭火焼きと一緒に楽しまれていますが、日本の焼肉、焼き鳥、すき焼き、うなぎの蒲焼などの和食とも驚くほど良く合います。また、香りはフルーティながら口に含むと酸味とミネラル感を感じるギャップが特徴のトロンテスは日本の日常の食卓にも大変合わせやすいワインです。

5 ワイン造りの歴史がある

古くは1937年にイタリア人移民のフィリッポ・フィガリ氏が創業した家族経営のワイナリーで、実に100年の歴史を持ち、メンドーサ州の文化財でもあったこのワイナリーを2007年に、現在のワイナリーオーナーでアメリカ人実業家のピーター・ダートリー氏(ダートリー・ファミリー・ワインズ)により、伝統的なプロセスと最新の技術革新を組み合わせた最先端のワイナリーの運営のために全面改修の後に、ワイン造りの再チャレンジが始まりました。カサレナでは「生存者」と呼ばれているオーウェン畑は、1930年に植えられたパーゴラ式のぶどう畑が路地に沿って古典的な彫刻のように立ち並ぶなど、ワイン造りの偉大な歴史が残っています。

6 起業家精神あふれるワイン造りが期待できる

カサレナプロジェクトを指揮するのは、女性プレジデントのクラウディアです。エクスポートマネージャーのニコラスはメンドーサワインを世界にプロモーションして周る公的機関Pro Mendozaで10年のキャリアがありました。ワインメーカーのレアンドロは伝統的なフランスボルドーの醸造手法を取り入れながらも若く柔軟な発想で日々カサレナワインの品質を追求しています。シングルヴィンヤードワイン生産先駆者として、4つの特徴的な土壌を有する畑を管理する農学者のパブロは5年後10年後を見据えた新しいワインを造るプロジェクトのため、ブドウの植樹方法から日々創意工夫を重ねています。カサレナというワイナリーの未来にスタッフ一人一人がコミットし、情熱を持って向き合い、かつ、そうした仕事への情熱を家族も理解し、応援し、家族もひっくるめてOne Teamのパフォーマンスを発揮する、実に人間味溢れるチームです。組織の規模は小さくてもグローバルに飛躍し世界を変える可能性を秘めた企業であることを確信しています。

7 サステナブルなワイン造りを目指している

標高900~1000メートルの高地に4つの自社畑を所有するカサレナは、日照時間が年間300日、降水量は年間200ミリ程度しかなく、アンデス山脈から吹き下ろすゾンダと呼ばれる乾燥した高温の風の影響で年間を通して乾燥しており、多くの害虫やブドウの病気にとってチャンスがありません。

このため、そもそも化学肥料や農薬の使用を限りなく抑えたブドウ栽培を行なうことが可能ですが、今後5年計画で4つの畑を有機管理に移行する計画が進められています。第一段階として、ジャミラ畑はすでに100%有機栽培を実践しており、ワイナリーとすべての生産工程において、米国で販売される有機製品にはLETIS USDA – NOP認証、欧州で販売される有機製品にはLETIS EEQ認証、アルゼンチンで販売される有機製品にはSENASA認証を取得しています。

さらに、カサレナの品質管理は、GMP(Good Manufacturing Practices)の適用を受けており、2022年の収穫時には、HACCP IRAM NM 323:2010規格による認証取得を視野に入れ実施されています。

これらの認証活動は、政府機関や地元NGOとの共同・学際的なチームで行われており、広い視野で国連の持続可能な開発目標(SDGs)を参照し、問題解決に向けた取組がなされています。

8 芸術的センスに溢れている

私がカサレナワイナリーを訪問してまず目にしたのが、ワイナリー外壁に描かれた4つのアートでした。地元メンドーサのアーティストに依頼して、カサレナの4つの畑をイメージしたアートを描いてもらったそうです。

また、カサレナワインのラベルデザインには、ブドウ畑の畝をアート化したデザインが採用されています。一般的なワインのラベルデザインにはクラシカルな雰囲気のものやイラストなどが多く見られる一方で、カサレナではテロワールに拘ってワイン造りを行っていることの象徴として描かれています。

9 輸入を決めるまでに3年間、3度生産者を往復し、ビデオミーティングも含め、生産者からワイン造りに対する想いを聞くことで、熱意や人柄に惚れ込んで決めたワイナリーである

カサレナとの最初の出会いは前職でのペルー赴任がきっかけで旅行者としてワイナリーを訪問したことが始まりでした。その後、沢山のアルゼンチンワインの銘柄を試し、美味しいワインは沢山ありましたが、どういうわけかカサレナだけは何か特別な縁を感じていました。ペルーの駐在生活も残り一月となった2020年2月、再びカサレナワイナリーを訪問し、もう一度、全ての畑をじっくり歩き、クラウディアらワイナリーチームととことんカサレナの未来について語らい合いました。彼らこそ私の理想とする”スモール・ジャイアンツ(アメリカ人ビジネス・ジャーナリスト、Bo Burlingham氏による著書『Small Giants』で提唱された、組織の規模は小さくてもグローバルに飛躍し世界を変える可能性を秘めた企業)”なのではないか、そう実感したことで、もう迷いはありませんでした。

10 日本人の血を引くオーナーの孫「直樹」を冠した畑の中にあるゲストハウスで身も心も解放される

このゲストハウスが最高なのです!!アンデス山脈、大きな空、豊かな緑といった素晴らしい眺望の中で、インフィニティプールや上質な空間で身も心も解放され、極め付けはアルゼンチン牛肉のアサードとカサレナワインとのペアリングをじっくりご堪能いただけます。

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