年に一度のクリスマスシーズン

真夏の夜を彩る南米の巨大ツリー

肌寒さが増し、街中でクリスマスツリーを見かける季節になりました。この時期になると、世界各地のユニークで巨大なツリーが注目を集めます。南米の中で世界的に有名なのが、ブラジルのリオデジャネイロにあるロドリゴ・デ・フレイタス湖に浮かぶ水上にある世界最大級のクリスマスツリーです。年によって高さは異なりますが、ギネスに認定された際の高さは85メートルでした。ツリーが水面に映り込み、花火と共にリオの夜を彩ります。南米で最も高い陸上のツリーのひとつといわれるクリスマスツリー(高さ100メートル)は、アルゼンチンのコルドバ州(ブエノス・アイレスにつぐ第二の都市)にあり、人工的でダイナミックな光のショーで多くの人々を魅了しています。

アルゼンチンの真夏のクリスマスと食文化

アルゼンチンのクリスマスは、日本人にとってのお正月のような、家族で過ごす一年で一番大切な日です。24日は特別な仕事以外は午前中で仕事をきりあげ、25日は祝日です。冬の静かな北半球とは対照的に、真夏の太陽の下で祝われます。親族が一堂に会して屋外でアサード(BBQ)を楽しむことが多いですが、暑さのため冷製料理も多く選ばれます。特に、牛肉の薄切りに、アンチョビやツナ、ケッパーなどをベースにしたクリーミーなソースをかけた「ヴィテル・トネVitel Toné)」はクリスマスの定番料理です。魚料理を普段から食する日本人には、牛肉と魚が一度に楽しめる少し驚きの組み合わせです。また、イタリアからの影響を受けた「パネトーネ」(Pan dulce argentino)も、クリスマスの欠かせない一品として親しまれています。日付が変わると花火が打ち上げられ、その間にサンタがプレゼントを置いていきます。花火から戻った子どもや大人もみんなでプレゼントの開封をするのが、特に盛り上がる場面です。

真夏のディナーを彩るワインのトレンド

クリスマスには、定番のマルベック品種の赤ワインや、華やかな香りのトロンテス品種の白ワインが依然として人気ですが、近年では、冷涼な高地(特にウコ・ヴァレーなどの標高の高い畑)で造られるフレッシュでエレガントなスタイルの赤ワインやナチュラル製法のワインがトレンドとなっており、真夏のクリスマスディナーをより涼やかでエレガントなものにしています。

KITAYAMAonlineでも、土地そのものの特徴や品種本来の姿を最大限に引き出すために、除草剤などの農薬は一切使用せず、野生酵母を使用し、SO2無添加あるいは最小限の添加のみで造る生産者として、Riccitelli Wines(リチッテリ・ワインズ)Finca Ambrosia(フィンカ・アンブロシア)のワインを取り揃えています。

ヴィテル・トネ(Vitel Toné)

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